米国航空株。JETS組入上位4銘柄比較。デルタ・サウスウェスト・ユナイテッドエアラインズ・アメリカン

投資

ワクチンが開発以降バリュー株に資金が流れているので、
長期保有目線で米国の航空系のETF・JETSの購入を検討しました。
しかし、私の利用している楽天証券では、JETSを取り扱っていないようでした。

それでもアフターコロナに向けて、米航空株を保有しておきたいと思ったので、
JETSの組入割合上位4銘柄を比較し、その中から個別銘柄の購入を検討しました。

上位4位までは8〜10%ほどの組入割合であるのに対し、
第5位では4%ほどと差が大きかったので4位までとしました。

直近の4半期決算(2020.9.30)を元に4社の数値を比較しました。

 

組入割合 売上(百万) 営業利益(百万) EPS 自己資本比率 PER PBR
デルタ航空 10.18 3,062 -6,386 -8.47 4.25 5.07 1.55
サウスウェスト航空 9.85 1,793 -1,411 -1.96 27.44 10.64 2.4
ユナイテッド・エアラインズHD 9.51 2,489 -1,615 -6.33 11.44 3.43 0.87
アメリカン航空 8.12 3,173 -2,871 -4.71 -8.81 3.3

自己資本比率

まず注目したいのは自己資本比率です。
この4社で比べると、それぞれ大きな差が開いている事がわかります。
サウスウェスト航空の27.44%の数字が飛び抜けています。
それでもここ数年、40%前後で推移していたことから見ると大きく低下しています。

なお、デルタ航空は25%前後、
ユナイテッド・エアラインズは20%前後で推移していました。

一方アメリカン航空は債務超過に陥っています。
調べてみたところ、2018年の通気決算の時点で自己資本が
マイナスに転じている
事がわかりました。
倒産のリスクを考えるとアメリカン航空には非常に投資しにくいですね。

業種にもよりますが、一般的に自己資本比率は

80%以上で優良
50%以上で合格点
20%以下でリスクあり

と考えることができるので、
サウスウェスト以外は高リスクと見ることができます。

しかし、この業績悪化の原因が明確で、今後は回復の見通しも立っていることから、あまり悲観的になる必要は無いでしょう。

PER・PBR

次に、PER・PBRに注目します。
これらの数値は、株の割高度合いを示す数字です。
この数値が小さいと株は割安だとわかります。
利益を得るために、割安になっている銘柄を購入したいところ。

4社を比較すると、サウスウェスト航空が他に比べてやや割高だということがわかります。財務面の安定性からサウスウェストにやや資金が集まっているように感じました。

割安さで言うならば、サウスウェスト以外の3社から選びたい。

売上・EPS

最後に、売上とEPSを見たいと思います。
売上が大きいのはデルタ航空とアメリカン航空の2社で同じ水準です。
しかし、EPSを比べると、デルタ航空のほうが2倍のマイナスの数値を記録している事がわかります。しかし、面白いことに、コロナ以前のEPSについても、デルタ航空がアメリカン航空の約2倍となっています。

コロナ以前のEPSを比べると、1位はデルタ航空でした。

現状ではEPSのマイナスが最大のデルタ航空ですが、
航空機の需要が復活した際に
一番大きく利益が出せるのもこの会社かもしれません。

結論

デルタ航空とサウスウェスト航空に1:1で投資する。

表にまとめたデータの比較においては、
割安なのデルタ航空、財務優良のサウスウェスト航空
この2社に投資することで、リスクと利益のバランスがある程度確保できるように感じました。
好みでいうとサウスウェストでしたが、割安なデルタ航空も買っておきたい。
という感じでした。

長期目線で保有していきたいと思います。

ありがとうございました。

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