仕事をつまらなくする「ネガティビティバイアス」とは

日常

本日はこの本からの学びを一つ記事にしました。

仕事がつまらない

仕事がつまらないというのは多くの日本人が抱える悩みです。

もちろん仕事自体に魅力がないという場合もありますが、それを楽しむ能力が足りていないという可能性も考えられます。

この記事では、仕事がつまらないという悩みから、我々の受取手としての考え方を見つめ直し、最終的には自己肯定感を高めるアイデアを提示していこうと思います。

出来事と受取手

例えば、ピカソの絵を見て、
「なんて素晴らしい絵だ!」と感動する人もいれば、
「こんな絵の何がすごいの?」と一蹴する人もいます。

この例から分かるように、対象物が同じであっても、受け取り手の背景知識や態度によって体験の価値は変化する場合があります。

感情は、出来事とそれに対する受け取り方のセットで決まると考えてみましょう。

感情 = 出来事 × 受取手

私たちが意識的にポジティブに受け取ることができれば、同じ出来事から生じる感情も変わってくるのではないでしょうか。

人間はネガティブで当然

脳は、エラーや違和感に目を向けやすいという構造をしています。

これをネガティビティバイアスと言います。

ニュースやワイドショーでも、揚げ足取りやセンセーショナルでネガティブな情報が多かったりするのは、その方が注意を引くことができるからです。
(日常の行動原理が解き明かされると脳科学面白いなと感じますね。)

なぜこのような構造になっているのかというと、生存確率を高める為です。
基本的に人間の脳は、サバンナで狩りをしていたころと大きく変わっていません。

猛獣の足跡などや、見知らぬ人の不審な挙動を見落とすと、命に関わっていました。

自己肯定感の低下

この特性は自己肯定感の低下をもたらします。

例えば、上司から10個の仕事を指示されて、2つでミスがあったとします。

この仕事を振り返った時に、真っ先に目が行くのは、できなかった2つの仕事でしょう。
これは脳の構造としてとても自然なことです。

しかし、2つのミスについて、自分でも反省し、上司からも叱責を受けることで、自分への信頼が下がってしまいます。
自己肯定感が高まるわけがありません。

できたことに注目する

逆に、8つのできたことに注意を向けるとどうなるのでしょうか。

自分のできた部分に注目すると、自分の足りないところを認識した上で、自分のできた部分の情報も脳に書き込まれます。

これは学習にもなるし、自己肯定感の向上にもつながります。

社会に出ると、工夫して成功しても褒められないので、できた達成感は自分で味わってあげましょう。

ポジティブな気分を意識的に味わう

前述の通り、われわれ人間にはネガティビティバイアスがあるので、無意識ではポジティブな情動に意識が向けられません。

したがって、ポジティブな気分を引き出すためには、意図的に意識を向ける必要があります。

人生で過ごす時間をなるべくポジティブなものにしたいと思う人は、次の2つのことを試してみてはいかがでしょうか。

  1. 日常のありふれたものに3秒だけ注意を向ける
  2. ポジティブな気持ちを味わう

平凡な日常の中にもポジティブな気分にしてくれることはたくさん潜んでいます。
私たちは気づいていないだけです。
だから、気づけるように意識を向けようというのがこの記事の趣旨でした。

具体例

具体的には、ポジティブな気分を味わう例として以下のようなものがあります。

  • 晴れた青空
  • コーヒーの香り
  • 家族との交流
  • 食事のありがたみ
  • 便利な家電

いくらでも考えられますので、ポジティブを見つけるポジティブセンサーを磨いていきましょう。

 

 

 

 

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