はじめに
自分は運が良いと思いますか。それとも悪いと思いますか。
この記事は、
「なんか人生うまく行かないんだけど、私は運が悪いのかな」
と思う人にとって、明日から少しずつ人生を変えていくためにヒントになります。
その方法を極めてシンプルに表現しました。
ある書籍を幸運にも手に取り、その中で深く感銘を受けたこと、私が人生経験と照らし合わせて重要だと感じたことを文章にまとめました。本読んでもなかなか行動に移せない私ですが、この思考法はすでに生活に取り入れられています。
「運を良くする方法」というとどうしても胡散臭くなります。なるべく納得していただけるように、精神論やスピリチュアを排除し、ロジックを意識した文章を作成しました。
1.運とは
話をすすめる上で重要なことなので先に明記することがあります。
「運」というテーマを扱いますが、「確率論的な運」は一切扱いません。
例えば、運気を高めて宝くじを当てようと思っている方には残念ながら役に立ちません。
扱いたい「運」の領域は、「他人が一見すると偶然に見えるが、実は起こるべくして起こっている偶然」についてです。難解な表現になってしまいすみません。
一言で表すならば、この意味での運のいい人とは、「なんか人生うまくいってるやつ」のことです。
「あの人は人生うまいことやってるな」と思う人が身近にいればその人をイメージしてください。
この文章を通して、「なんかうまくいってるやつ」の背景や、自分がそうなるための方法を短い文章にまとめて紹介できれば良いなと思います。
2.幸運を獲得するための3ステップ
早速、結論から述べると、幸運を引き寄せる重要な要素には大きく分けて「行動」と「好奇心」と「勇気」があります。
幸運を獲得するプロセスを述べる前に、運が良くすることを「幸運の種」を獲得することと置き換えます。なぜ種かというと、運の好転には即効性の特効薬が無いからです。
書籍から引用しますと、
いいですか。運が好転するということは、別の言い方をすると、人生のターニングポイントということです。つまり、そこを起点として人生がどんどん良くなっていくのであって、そこで何かすごいことが起こるというわけではないんですよ。あとから考えれば『あそこが始まりだったな』と気づくだけです。だからもちろん何も起こらないわけではないんですが、何か特別なことが起こったようには感じられないんです。
喜多川泰. 運転者 未来を変える過去からの使者
幸運のきっかけはなかなか分かりにくいのです。
それでは、幸福の種を獲得するまでのプロセスを考えてみましょう。
- 私自身が何らかの行動をする
- 結果として「チャンスとなる出来事=幸運の種」が起こる
- 起こった「幸運の種」に気づく
- 幸運の種を掴み取る
とてもシンプルです。
わたしは価値観が変わるような面白い本に出会えた時に、「こんな面白い本に出会えてラッキーだったな」と感じますが、このプロセスは、
- 幅広いジャンルの読書を行っている
- Amazonのサジェストからおすすめ書籍に表示される
- サンプルや目次を見て面白そうな本だと思う
- 実際に読んで新しい気づきを得る
この新しい気付きが、運を好転させる幸運の種とところでしょうか。
この気づきをもとに、何か成功をつかめるかもしれません。
1から2を行動、2から3を好奇心、3から4を勇気と呼ぶことにします。
幸運の種を生み出す行動
努力をしたほうが幸運は近づくという話です。
きっかけとなる幸運の種は、行動によって生まれます。
「想定していたような結果が得られない努力」は報われない努力だと考えられがちですが、発想を転換させれば、想像もしていないような結果が得られたということになります。結果は結果でしかなく、良いも悪いもありません。意味を与えるのは自分自身です。
とにかく、行動が起これば、何らかの結果は発生します。起こる結果の数が多ければ、「幸運の種」が起こる可能性も必然的に高まるということになります。
逆にあまり行動的でなければ、身の回りに落ちてくる「幸運の種」も少なくなってしまいます。
幸運の種に気づく好奇心
先程の引用にも関係しますが、幸運のきっかけは意外とささやかなことが多く、気づくのが難しいのです。しかし、あなたの行動により、「幸運の種」身の回りに転がっているはずです。
今までの幸運だったことを思い出してみてください。
それらの多くはのきっかけ「些細なこと」ではないでしょうか。
学生時代、たまたま近くの席だった人と話をして仲良くなって、気づけば十年来の仲になった。
ふらっと立ち寄った書店でたまたま手にとった本が、長年の悩みを解消してくれた。
このように、今となっては当たり前でも、きっかけは些細なことに過ぎないことがとても多い。
私の感覚では、友人や趣味など、今の自分にとって大切だと思う事ほど、始まりはなんとなくやたまたまが多いのです。チャンスはそこら中にあるけど、わかりにくいということです。
十年来の仲の友人を得るきっかけは、ささやかな会話だったはずです。
幸運を掴みたいのなら、好奇心を失わないようにしましょう。なぜなら、ささやかなきっかけを見つけてくれるのは好奇心にほかならないからです。
何も良いことがないと思って歩くのではなく、なにか面白いことないかなと思って歩けば見える景色が変わってくるでしょう。
幸運の種を掴む勇気
圧倒的ロングセラービジネス書である「嫌われる勇気」のなかで、自分を変えたいけど変われないという青年に対する言葉で印象に残っているものがあります。
ライフスタイルを変えようとするとき、われわれは大きな”勇気”を試されます。変わることで生まれる「不安」と、変わらないことでつきまとう「不満」。きっとあなたは後者を選択されたのでしょう。
「嫌われる勇気 : 岸見一郎・古河史健」
幸せの種を見つけても、それを実際に手にするためには勇気が必要なのです。
転職や引っ越しをしたいけど、最後には現状維持を選択してしまうのは、特に珍しいことではないですよね。
3.上機嫌であれ
長々とプロセスについて語りましたが、あなたが明日から取り組むことは実にシンプルです。
答えは「上機嫌であれ」です。
また、この記事で伝えたいことを一言でまとめるならば、
「上機嫌に過ごしましょう」です。
実にシンプルで分かりやすい。
これでは、読者全員が「???」となってしまうので、
簡単にですが説明を加えたいと思います。
では、なぜ上機嫌だと「行動」「好奇心」「勇気」が活性化されるでしょうか。
行動
不機嫌なあなたのする行動と、上機嫌なあなたのする行動。結果として「幸運の種」が生み出されるのは、後者と言って問題ないでしょう。
あなたが「美味しい情報」を持っていたとして、誰かに共有するとしたら、普段から上機嫌の人か、普段から不機嫌な人のどちらでしょうか。
幸せの種は、あなたの行動により形成された人間関係からも、当然ながらもたらされます。
また、不機嫌な時に努力をするのは難しいです。
部屋の掃除をしてスッキリし、気分がいいから本でも読んでみようとなるわけです。
好奇心
こちらもとても単純な話ですが、不機嫌なときには、周りのものが面白くなく見えてしまいます。つまり、周囲への好奇心が低下しているので、「幸運の種」を見落としてします可能性が高まります。
上機嫌ならば、普段立ち寄らないようなカフェに入ってみて、ご機嫌に店員と会話をし、気づけば新たな友好の輪を獲得する、といったできごとが起こるかもしれません。
勇気
上機嫌のときこそ「やってみよう」という気持ちになれるのです。
4.プラス思考で誰よりも笑おう
これまで述べた考えは、こちらの本を参考に書きました。
私の独りよがりではなく、素晴らしい作家の人生が生み出したアイデアですので、「自分も明日から少しだけ上機嫌に過ごしてみようかな」と思って頂きたい。
「運転者 未来を変える過去からの使者 著:喜多川泰」
Amazonに勧められ「たまたま」読んだ本でしたが、シンプルかつ明快に「上機嫌」の素晴らしさを表現されており感動しました。
詳細は語りませんが、この本のあらすじは、自らの不幸を嘆く一人のサラリーマンが、ある出会いをきっかけに「真のプラス思考」を学び、人生のターニングポイントを乗り越えてゆくというものです。
このサラリーマンは保険の営業マンなのですが、その会社の社長の言葉がこの物語のキーワードになっているので紹介します。
「プラス思考で誰よりも笑おう」
営業の成績が悪く、減給が見込まれている主人公は、この言葉に対し、
「そうなれるんなら誰だって苦労しないよ」と頭の中で反論しているようなマイナス思考の男です。
そんな男がある「運転者」と出会い、少しずつ考え方や行動を改め、最終的にこの言葉を受け入れる過程が非常に印象深く描かれています。「運転者」と言う言葉は、この本において、「運を転ずる者」という意味で使われているのです。
今回は教訓めいたものを抜粋しましたが、
他にも人間関係の温かさや、伏線回収の気持ちよさを味わえる、非常に読みやすい一冊でした。
まとめ
運を良くするためには、「上機嫌」で過ごしましょう。そうすることであなたの周囲は少しずつ変わっていくでしょう。
機嫌が悪いと人生の転機に気づくことができませんし、不機嫌なあなたに近寄りたいと思う人はそうそういません。
基本姿勢が不機嫌な人に、毎日の人生で起こる幸せの種を見つけることなんてできない。ただそれだけです
喜多川泰. 運転者 未来を変える過去からの使者
- 幸運の種を生み出すきっかけとなる行動(努力)
- 幸せの種を見つける好奇心
- 勇気
これらが運を良くする3ステップです。
最後に最も印象に残った文章を引用します。
この記事が幸せの種となれば幸いです。
「とにかく、大事なことですから忘れないでくださいよ。運が劇的に変わるとき、そんな場、というのが人生にはあるんですよ。それを捕まえられるアンテナがすべての人にあると思ってください。そのアンテナの感度は、上機嫌のときに最大になるんです。逆に機嫌が悪いと、アンテナは働かない。最高の運気がやってきているのに、機嫌が悪いだけでアンテナがまったく働かないから、すべての運が逃げていっちゃうんです。昨日のあなたみたいに」
喜多川泰. 運転者 未来を変える過去からの使者
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